《MUMEI》
おまけ(彼とノラのある1日)
白の施設、屋上にある空中庭園〜


「ごめんね、待った?」
ノラが、息を切らして、走って来た。


彼は、白い髪を風に靡かせて、ふわりと笑った。


「大丈夫だよ、ノラ。僕も今、来た所。」


彼の美しい、赤い瞳が、ノラを見つめた。


…ドキッ…慣れないなぁ〜、彼は、いつも私を見つめる…、は、恥ずかしいな。


「ん?ノラ、どうかした?」

彼は、不思議そうに、ノラを見た。


「ううん、なんでもない…」


彼は、ノラに近付き、ノラのオデコに、手を当てた。


「ひゃ〜…。」
変な声が出た。


「あ、ゴメン、熱でもあるのか?と思って…顔が赤いから…」


「それは〜あなたが…あなたのせいです。」
とノラは、言って……しまった!と思った。

あ・な・た・・・!?

彼は…耳まで赤くなり…新婚の夫婦みたいだね、と恥ずかしそうに笑った。


ノラは…彼の言葉に、ますます、赤くなるのであった。


そんな、二人を監視カメラで、見ていた白の院長は……余りの恥ずかしさに、目を背けた。


…おしまい…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫