《MUMEI》

待ち合わせ場所に、着いた。が…居ない?


やっぱり〜怒って帰るよな〜。


「は〜〜!最悪。」

俺は その場に しゃがみこんだ。


「じ…重太郎ぉ〜。」情けない声。


「み、南〜!?」


「15人〜〜」


「は??」


「ナンパされた数!」

「モテるんだからね、私〜!あ、あんたなんか…あんたなん…えっえっ…うえ〜〜ん…」

「ご、ごめん…俺、」

南を抱き締め、慰める。俺の胸を、バンバン叩きながら 泣きじゃくる。


南が、落ち着いてから、事情を説明した。


「…だったんだけど〜言い訳だよな、本当にごめんなさい。」


「……」


俺は振られる覚悟は、出来ていた。


「…も…い・い…」


…え?


「もう、いいって、言ったの。」


「え〜と、それは〜どっちの意味?かな」


南は うつ向いた。

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