《MUMEI》

カキーーン…
「あらよっと!」
私は、二塁打を打った。


「わ〜バカ、手加減しおって、そいつは女じゃないぞ〜川中島。」

「当たり前だ、あのスイングが、女であってたまるか!」


団地チームが、叫んだ。


「きっと彼、いっくんを好きよ。」


「なんで?」
と、おに〜ちゃん。


「だって男の子って、好きな子には直接話しかけられないもんでしょ?それに、手加減した。」


「そ〜かなあ?」


…9年も一緒に居るのに、気が付いてあげられなかった。


…ごめんね、いっくん。
真夜ちゃんは、心の中で、謝った。

…☆…☆…☆…☆…☆
…家庭教師タイム…


「いっくんの事を好きじゃないかって、言ってたけど、真夜ちゃん。」


「ま〜ったく、おに〜ちゃんたら、困ったちゃんネ!」


「ゴメン…」


「でもサ、そ〜かな」照れる、いっくん。


「はは…さ〜お勉強しましょ!」


「調子い〜んだからあ〜」


…も〜こっちの気も知らんと〜。

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