《MUMEI》

そしてしずかは、ぶつかってから終始、武と目を合わせることは無かった……。



武との遭遇が、しずかに対して、何かいたたまれない感情をもたらしたとすれば――…。



「――…まさか…!」


ドラミは人探しレーダーの画面を睨んだ!


レーダーの矢印は、しずかが走ってきた方角を指し示している。



「――…たしか……この先は…」


「…スネオの家だな…。」


武が脇からレーダーを覗き込むなり、ドラミの言葉を先取りした。

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