《MUMEI》 繋がっている魂「カイル様は、魔界では、呪いのせいで、皆に拒絶されています。本来なら、魔王の息子として、敬われる存在なのに。」 「なんで…拒絶?」 「魔力も持たず、子供の姿のまま、おまけに男色〜。国を任せられるはずない、と言う意見が大半なんです。」 「多分 他の妃の嫌がらせでしょうが…。」 「それ故、繊細で傷付き易く、育ちました。人に 拒絶される事に、敏感です。」 …ああ、だからなのか?あの表情は…、俺はカイルを傷付けたんだな…。 「凛くん、私は強制する事は言いませんが、少しでも、カイル様に好意があるのなら、大切な人になってくれませんか?」 …大切な人? 「煌さん、その大切な人って、どういう意味ですか?」 「魔族にとっての、力の源〜と言えば分かりますかね?絆とか鎖と言う表現もしますが…。」 「生まれながらに、繋がっている魂。」 それが〜大切な人です。 前へ |次へ |
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