《MUMEI》
謎が謎を呼ぶ
――…そんな……嘘でしょ…?


ドラミは凍りついた…。



しずかは、つい先ほどまでスネオの家の地下室にいた。



そして、そこでスパイ衛星のマイクが拾った、謎のうめき声――……


「あの声は………確か!」


それはドラミの記憶の片隅にある、ジャイ子の声と一致した!



「おい、ドラミ……“声”がどうしたって?」


武の問いかけも、ドラミの耳には届いていなかった。


ドラミの思考が目まぐるしく回っていたからだ。

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