《MUMEI》

現在。


市民体会場。


県営体育館。


ハーフタイムに後半の指示が出されていた。


「3点差は上出来だ!!


言うまでもないけど後半は、体力勝負になるよ。」


「はい!!」


「両サイドは、速攻のペース考えながらやって。」


「はい!!」


「今は速攻をすることよりも、速攻をされないことの方が大切。


だから、攻撃で走れなくても、戻りは絶対走り負けないように。」


「おっけ〜す!!」


「沖、ディフェンスをかき回す為にうろうろしろ。」


「はい!!」


「両45は積極的にシュート。


ロングでもいいし、隙があったら1対1を仕掛けてもいい。」


「はい!!」


「頼んだぞ。


得点を取るのはお前たちだ。」


「はい!!」


「椎名、お前も1対1仕掛けていい。


もちろんゲームメイクしながら。


皆のスタミナ考えながら頼む。」


「任せてください。」


「村木。」


「…はい。」


「…ナイスキーだった。


後半も頼む。」


「…はい。」


「よし、じゃあ後はゆっくり休んでて。」


「はい。」

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