《MUMEI》

「ちょっと待って…!

…まだそう決まった訳じゃ…」


武をなだめようとしたのも束の間――…


「あの野郎…!!

…さては、あの時の腹いせだな!?」


…武はドラミの言葉が終わるのを待たず、猛然とスネオの家に向かって走り始めた!!


「あ!武さん、待ってッ!!」



――…“あの時の腹いせ”…


武には何か心当たりが有りそうな口ぶりだったが、それを問い唯している余裕もない!


ドラミもすぐさま後を追った。


「武さん、話を聞いて〜ッ!!」


ドラミが必死に呼びかけるも、我を忘れた武の耳に制止の声は届かなかった。

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