《MUMEI》
四十二夜 優しき面影
◆◇◆

 彩貴は夜桜から一部始終を聞き、考え深げな表情をした。

「なら、その赤児が夢花の‥」

「ああ、きっと」

「会いに来たのだな、お前に」

 夜桜は御守を見つめたまま、こくり、と頷いた。

 夢花は、再び会いに来てくれたのだ。

 新たな命として。

「‥?」

「どうかしたか」

「ああ、いや‥何でも」

 夜桜は、いつからか彩貴が穏やかな眼差しで自分を見るようになった事を不思議に思っていたが、彩貴自身はそれに気付いていないようなのだ。

「姫ー」

「彩貴ー」

 雪兎達だ。

「わぁ‥!?」

 三匹は走って来る途中、こてん、と転んでしまった。

 それを見ていた二人は顔を見合わせ、苦笑した。

◆◇◆

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