《MUMEI》
不法侵入
あれほど激しくドアを叩いたにも関わらず、スネオの家からは誰も応対に出てくることは無かった。


…留守なのか?…と思うほど骨川邸は静まり返っていたのだ。



だが、もし家に居るのがスネオ一人だけだとしたら、武の怒りを恐れて居留守を決め込んだとしても何ら不思議なことではない。



ドラミは手に持った人探しレーダーの画面に目をやった。


ジャイ子の存在を示す“赤い点”は、“黄色い矢印”と重なりそうなほどに間近に指されている…。


ジャイ子は間違いなく、骨川邸の中に居るのだ。



「――…確かめてみる必要がありそうね…。」



ドラミはそう呟くと、四次元ポケットに手を入れた…。

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