《MUMEI》 初戦果。と初戦闘の結果について話をしながら歩いていると・・ 「またゴブか。今度はちゃんと戦えよ〜」 ゴブリンが出現した。 「う・・まぁやってみるよ。」 杖の先を狩月にあわせ詠唱を始め、マジックスキルを放つ。 「とりあえず・風の守り手よ。その力を狩月に貸したまえ。ヘイスト!!」 狩月の周囲に風が渦巻く。 「何か体が軽くなった気がする。」 「効果弱いケド無いよりはね。」 そう言いながらまた押す想花。うわぁっとふらつきながらまたゴブリンの前へ・・ ゴブリンの攻撃。 「うわっ!!」 何とか回避する狩月。急いで抜剣すると 「てやぁ!」 とりあえず斬りつけた。 「弱いな・・」 「五月蠅い!!」 さらに攻撃を仕掛ける狩月。スカ!!とギャグのように空を切る剣。ゴブリンがチャンスとばかりに攻撃を仕掛ける。あわてた様子で回避する。 「なんの為の盾だよ。ちゃんとガードして反撃!反撃!」 観戦ムードな琴は横から無責任なアドバイス。想花は一様マジックスキルをスタンバイしているものの狩月に任せる気のようだ。今更のように盾に気が付く。 「盾でガードって、イマイチ解んないって!」 今まで使ったことなんて無いのだから当たり前な抗議の声を上げつつゴブリンの動きを注意している狩り月。少しは戦い方がわかってきた様子に笑顔を浮かべる琴。 (盾、重くて邪魔だな・・使い方なんて解らないし・・こうなったら!!) ゴブリンに向かって盾を投げつける狩月。 「は?いきなりなにやってんだよ!!投げるもんじゃないぞこら!!」 突然の行動にゴブリンばかりでなく味方二人も驚いた様子である。もっとも想花は面白そうに笑っているが・・ 「ブーメランって感じ?ナイスショット〜」 剣をしっかりと両手で握り一気に振り抜く。 「せいやぁあ!!」 ゴブリンを剣がきっちりと捕らえ切り裂く。 ゴブリンが倒れたことを確認しガッツポーズ。 「やった!!勝ったぞ〜」 「でたらめな奴・・」 ややあきれた顔の琴。盾を投げたのがツボだったのか想花は笑い転げている。 「いきなり盾投げるとか!!狩ちゃんかっこよすぎ!!も〜お腹痛い〜〜。」 「だってよ〜邪魔だったんだから・・つい。って勝ったのに祝福無し?」 「おめでと〜でも盾投げるって・・ぶっ、あっははははは〜〜〜〜〜〜〜」 まだ笑いが収まらないのか狩月のそばに来て肩をバシバシ叩きながら笑っている。 「毎回投げる気か?・・」 手渡された盾を受け取りつつ困ったように答える狩月。 「うるせ〜剣投げたら攻撃できないし・・盾ならいいだろ!ガードだってできないし・・」 それもそうかと納得し基本的な盾のガード法を教える琴。それを真似するがイマイチ解りにくいらしくう〜む。と考えているが初めてモンスターを倒したのが嬉しいらしく笑顔な狩月。 「ま・・おめでとう初戦果だな。」 前へ |次へ |
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