《MUMEI》 ◆◇◆ 「楽しいなー」 雪兎達三匹もぴょこぴょこと跳ねるように付いて来るのだが、時折小石に躓いて転んでしまう。 「大丈夫か‥?」 夜桜が苦笑混じりに問うと、三匹は同時に、むくり、と起き上がり照れたように笑った。 「なぁ姫ー」 「次どこ行くんだー?」 何処へ行きたい、と夜桜が尋ね返すと、三匹は右手に折れよう、と言った。 「お前達もそれでいいか?」 しゃらん、しゃらん。 妖達は揃って賛成のようだった。 夜桜は右手に折れ、後をぞろぞろと大蛇(おろち)のように連なった妖達が付いて行く。 ◆◇◆ 前へ |次へ |
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