《MUMEI》

骨川邸の中は、夕暮れ時とは言え、真っ暗で静まりかえっていた。



「誰も居ないみてーだな?」


「そうね…。」



二人は忍び足で玄関に上がった。



先ほどスパイ衛星が捉えたうめき声は、地下のワインセラーで聞こえていた。


だとすれば、ジャイ子は其所に居る可能性が高い。



二人は地下へ降りる階段を探して、家の奥に進んでゆく…。



廊下を突き当たり、右に曲がろうとしたとき……。



――……ゴトンッ…!


先をゆく武の足が、何か廊下に横たわる石のような物体に触れた…!

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