《MUMEI》
胸ヲ高鳴ラセ
誉は慶びに胸を打ち鳴らした。

「何処だい……。」

呼び出された温室へと誉は足を運ぶ。
暗がりでは夜目が効かず、上手く見られなかった。





ズクリ

と、腹の辺りに圧迫感を覚える。

彼が霞む意識で見たものは木乃伊男だった。


誉が腹部を刺されたのが発見されたは暫くしてからのことである。

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