《MUMEI》
睡魔
「じゃ、お疲れ……」

〆切りはなんとか守れた……。
死んだような顔をしているヨレた社員達を見送った。

掃除や食い物も大事だが、とにかく寝るか……。

忘れ物をしたのか社員が戻って来た。

「宗方さん、誰か来てますよ。」


誰か……?



「……今晩は」

以前見た時より更に伸びている。


乙矢だった。

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