《MUMEI》 彼の話「もしかして、あなたは…天兎族の…?」 ラビは、遠い昔に聞いた話を 思い出した。 天兎族の 王の息子が、人間に 拐われたと 言う話を… 彼は ふわりと笑い、首を振った。 「判らない、気が付いた時には、檻の中にいたから…。」 ラビは、彼の寂しそうな顔を 見つめた。 「カイトに 似ている。」 …この人の話、信じられる。本能で感じた。 彼は 静かに 話始めた。カイトと自分の関係、カイトを狙う 黒の院長の事、ノラの事、そして〜これからの事を… ラビは 全てを 知った。 前へ |次へ |
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