《MUMEI》
彼の話
「もしかして、あなたは…天兎族の…?」


ラビは、遠い昔に聞いた話を 思い出した。


天兎族の 王の息子が、人間に 拐われたと 言う話を…


彼は ふわりと笑い、首を振った。


「判らない、気が付いた時には、檻の中にいたから…。」


ラビは、彼の寂しそうな顔を 見つめた。


「カイトに 似ている。」


…この人の話、信じられる。本能で感じた。

彼は 静かに 話始めた。カイトと自分の関係、カイトを狙う 黒の院長の事、ノラの事、そして〜これからの事を…


ラビは 全てを 知った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫