《MUMEI》

それはまるで、生きているようなリアルな彫像だった。



「――…スネオの母さんだ…。」


…武が呟いた。



それは、創られた彫像ではなく――…


石にされたスネオの母親だった。



「――…これは、もしや…!」


ドラミの頭の中に、先ほどのスネオとしずかの言葉が思い浮かんだ。



∴・∵・∴・∵・∴・∵・∴・∵・∴・∵・


『うっうっ…!

…パパとママはあんなことになっちゃうし…。』


『スネオさん……元気だして…。

…お母さん達だって、きっと元に戻るわよ。』


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