《MUMEI》
変わったんだ
「はぁ…


はぁ…」


赤高の選手たちは、


体力の限界に来ていた。


「行け〜!!」


それでも、


点を決める。


「ナイスだ!!」


22対21。


彼らは、


気力で戦っていた。


(何なんだこいつら…)


千葉の目から見ても彼らが限界であったのは明らかだった。


いや…


誰の目から見ても。


(それなのに…


それなのに何でこいつら向かって来る!?)


「千葉!!


気抜くな!!」


「おっ…おぅ!!」


ずらしの展開から…


ポストへ。


「バシッ!!」


村木が止める。


「速ッ攻〜!!」


関谷が走っている。


(あのバカ…


走んなくていいって言ったのに…)


クロの指示を無視し、


走る関谷。


「決めろ関谷!!」


「うぁ〜!!」


関谷がシュートを決める。


「ナイッシュー!!」


23対21。


盛り上がるベンチ。


しかし…


「ピピピ!!」


心配の笛が鳴る。


「関谷!!」


立ち上がらない関谷。


かけよるクロ。


「どうした!?」


「足つりました…」


「何だ…」


ホッとした様子のクロ。


「無理するからだよ…


走んなくていいって言ったじゃん。」


「すいません…


でもクロさんも、


決めろって言ってたじゃないすか。」


(聞こえてたのか…)


ベンチに下がる関谷。


「日高!!右に入れ!!」


クロの指示通り、


日高が右サイドへ。


「千明。6分だ!!頼むぞ!!」


「はい!!」

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