《MUMEI》 セカンドバトルその頃、峠には悠一達が戻っていた。 「悠一、お前が言ってたZXR来てたぞ」 「えっ!?マジ?」 「あぁ、ちょっと前に降りて行ったけど」 「くそ〜! で、誰かバトルした?」 「… あはは… 全滅やった… 何とかヒロ(NSR)が、ええ勝負したけど、負けた」 「何者やろか? 初めて走ったにしては速すぎるよね?」 「あぁ、もう一回帰ってこんかなぁ…」 それに応えるかの様に俺は展望台に入った。 俺は、皆の視線を一斉に浴びながらも、その中に白いRVFを確認した。 ゆっくりと通り過ぎながら、「ブワァン」とアクセルを煽り、視線を向けた。 慌てて白いRVFに跨り、ヘルメットをかぶる男がいた。 (あいつが悠一か。 大きくなったな… かかって来い!!) 俺は出口で止まり、あいつらが来るのを待った。 後ろに来るのを確認してコースに飛び出した。 前へ |次へ |
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