《MUMEI》
白い山 3
水色の日の出

始めは細々と
次第に色を強めだす

青い太陽
冷え冷えとした世界が暖まりだす



この瞬間に生きていたい



昇りだした太陽
強まる熱

もう少しここにいたら
酷い火傷をしてしまうだろう

青い太陽が昇りきったら
体は燐火に包まれるだろう


そうして残った燃え殻は
この白い山の一部になるのだろう




俺は山を掘る
深く深く掘る


出来上がった溝に体を横たえ
掘り揚げた白砂を体にかけてゆく

目を閉じ顔にもかける


あぁ
この砂の上には
白い空赤い雲青い太陽



絶景が広がっているのだろう

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