《MUMEI》
再会の罠
―――…その時……!



「…うぅ…ぅ…ぉ…ャん…。」


何処からか、あのうめき声が聞こえてきた。



その苦し気な声色は、確かに二人の耳にも届いた。



すると武の目がカッと見開き、鋭い視線が廊下の奥を睨んだ!


「今の声……間違いない!

…ジャイ子だ…!」


武は声のした方向へ走り出した!



「あ!…待って!…武さん!!」


ドラミも後を追った。

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