《MUMEI》

「へへっ…脱出成功」グラウンドに走る、いっくん。


「みなさ〜ん、おまたせ!!」


「遅い、遅い!もう三回の裏だぞォ」


「ん?」「なに、あれ、外人部隊じゃん。」

グラウンドの端に、外人の女の子がいた。


「さっきから、あそこで 見てんだ。」


「スリーアウト チェンジ」

「ほら四回だ、いっくん〜ファースト」


『Pshaw!the whole side struck out again!
(なんだ!また みんな三振か!)』


女の子が 呟いた。


「なななな、なんて言ったの?」

「わ わかんないケド、かなりバカに、されてるみたい」


「ふん!あっちいけ、外国人!!」

いっくんが、叫んだ。

「わかりゃしないわよ」


『BLAH!!(アッカンベー)』


「わかったみたいョ」

「だとしたら 国際問題だわネ」
と、いっくん。


「知らんよォ」

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