《MUMEI》

武の最愛の妹は、壁際の床にロープでグルグル巻きにされた状態で横たわっていた。


全身青痣だらけで、痛々しく鼻血を滲ませている…。



「うあぁ!ジャイ子ぉ!…お兄ちゃんだ!…しっかりしろぉ!」


「―――…ぉ…にぃ…ちゃ…」


息も絶え絶えに、ジャイ子は目を開いた…。



武の眼から、ぶわっと涙が溢れる…。


「良かったぁ…ジャイ子ぉ!

…うっうっ…うっ…」


彼は妹を抱き起こし、その頬に顔を擦り寄せて泣いた。



「武さん…!」


遅れてドラミもワインセラーに飛び込んできた!

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