《MUMEI》 武の最愛の妹は、壁際の床にロープでグルグル巻きにされた状態で横たわっていた。 全身青痣だらけで、痛々しく鼻血を滲ませている…。 「うあぁ!ジャイ子ぉ!…お兄ちゃんだ!…しっかりしろぉ!」 「―――…ぉ…にぃ…ちゃ…」 息も絶え絶えに、ジャイ子は目を開いた…。 武の眼から、ぶわっと涙が溢れる…。 「良かったぁ…ジャイ子ぉ! …うっうっ…うっ…」 彼は妹を抱き起こし、その頬に顔を擦り寄せて泣いた。 「武さん…!」 遅れてドラミもワインセラーに飛び込んできた! 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |