《MUMEI》 ◆◇◆ ようやく巣の前まで来ると、妖は雛をそうっと巣に戻してやる。 すると雛は嬉しそうに、ぴぃ、ぴぃ、と鳴いた。 安堵したように、ほう、と溜め息をつき、妖はにっこりと笑った。 よかった。 これでもう安心だね。 そう思い、妖はくるりと巣に背を向ける。 その刹那。 ぴぃ、と雛が鳴いた。 妖はきょとんとして振り返った。 ◆◇◆ 前へ |次へ |
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