《MUMEI》

スネオは懐中電灯の光を浴びると、後ろ手に何かをサッと隠した。



「…スーーネーオー!!」


武は怒りの形相で睨みつけた…!



「スネオさん!これはアナタの仕業なの!?」


「そうだよ。エへへへへ…。」


スネオはヘラヘラとした口調で笑っている――…。


つい先ほどまで、林檎が減っていると泣きベソをかいていたのが嘘のようだ。



「アナタのお母さんを石に変えたのも、アナタがやったの!?」


「…エへへへへ…。」



スネオは否定も肯定もしなかったが、薄気味悪い笑い声は、ドラミの疑念を晴らすのに十分なものだった。

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