《MUMEI》
パパ?
「僕は…君だ。う〜んと、まあ、君の パパかな?(笑)」


「パ…パパ?」
固まる カイト。


だって、どう見たって、目の前の彼は…15〜6歳 位だったから。


…からかって いるんだろうか?
「僕は…12歳なんですけど?」


「うん、そうなの?」彼は 楽しそうに、言う。


彼は、楽しんでいた。
今まで、独りぼっちで、肉親や家族と 呼べる人が 居なかった。唯一、ノラだけが、自分の大切な人だった。

その彼女も、居なくなり、また独りぼっちだった。が〜カイトが 彼の 家族になり、肉親になった。


彼は カイトと話すのが、純粋に 嬉しいのだ。

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