《MUMEI》

――…ガチャリ!…「おっと!」


武が受け取ったそれは、ズシリと重かった。



「エへへへへ……。

…骨川家に代々伝わる名刀…

…“正宗”さ…。」


「…スネオ…

…お前、気は確かか…?」



武は、直刃の日本刀をスラリと鞘から抜いた。


それはまるで血を欲しているかの如く、ギラギラと鈍い輝きを放っていた。



「僕を斬るんなら、その刀を使いなよ。(笑)」



「……テメェ…

…こんな物をオレに渡して…


…いったい………



…どぅ…いぅ…




…つ……も…リ…





………ダ……………。」

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