《MUMEI》

秀皇…


やるな…


「3対0…」


いきなり海南が連取されんのかよ…


「未來!!」


「ナイッシュー!!」


3対1。


スカイが得意の選手、


確か一ノ瀬未來?


とか言ったっけ?


いい選手だ。


癖があるのはしょうがないとしても、スカイでの得点は流れを引き寄せるからね…


サイドのスカイ…


僕には出来ないな…


「行け千葉!!」


千葉のクイック…


あれは凄い。


3対2。


「詰めて来ましたね。」


「さすが海南だね。」


前半終了時。


スコアは16対14。


「2点差…」


「まだわかんないね。」


「でも秀皇は2強ですよ?」


「今までは…ね。


この大会で変わるかもしれないじゃん。」


「確かに…」


市民体が始まる前は、僕も決勝は秀皇と聖龍だと思ってた。


でも海南は強い。


それは戦った僕たちがよく知ってる。


もしかしたら…?


そう考え始めていた。


「ピー!!」


「…マジ?」


秀皇大附属高校対海南高校。


最終スコア。


27対30。


勝者は


海南高校。


「勝っちゃったよあいつら…」


2強の一角が落ちた瞬間だった。

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