《MUMEI》

「なんで来たの、俺……
あの後から公園で乙矢を待ってたのに来なかったからてっきり二郎ちゃんと上手くいったのだとばかり……。」

でも、暇あればあの公園で乙矢を探していた。


「……待ってたんだ?」

乙矢に聞き直された。

「毎晩だよ」

……改めて自分の執着振りが気持ち悪い。

「忙しかったんだ、受験生だし。」

「……大学?」

「高校。」



――――――――ぶはっ

珈琲器官に混入。

「マジで……?じゃあ中学生だったのか?!
だって、背とか、チンコとか……ああもう、一回りは違うじゃないか……。」

俺は中学生のガキにマジになってる変態親父だったのか……。

「三十過ぎには見えなかった。若作りって凄いな。」

俺より冷静だった。そのうえ、感心された。

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