《MUMEI》

武は、妖しい輝きに魅せられたかのように、その場に固まった……。




―――…そして……




武は、ゆったりと刀を構えると…




刀の切っ先をスネオ――……




―――…ではなく…




ゆっくりとその身を反転させて……




…ドラミに向けた……。




「―――…武さん……!?」


ドラミは、武の眼を見て愕然となった!



ドラミが名を呼んだ相手は、既に自我を失った操り人形と化していたからだ!

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