《MUMEI》
秘メタ真実ヲ
「一人で行かせませんよ」

林太郎は木乃伊男を呼び止めた。
使われていない地下が別荘には在った。
そこに彼等は行こうとしていたのだ。
だが、林太郎は何故彼が地下を探していたかは識らない。

惟、彼を単独で行動させるなと誉に念を押された。


「厭だとおっしゃっても付いて行きますからね。」

聲をひそめ、林太郎は地下への扉を極力音を起てずに開けた。

黴臭いと埃が歩く度に舞い上がる。

両手を押さえても何か入ってきそうで林太郎は眉をひそめながら歩いた。

中は緩やかな螺旋階段に為っていて転ぶ心配より飽きてしまう方が心配になる。

徐々に地下からの明かりが足元を照らし出す。

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