|
《MUMEI》 私への手紙。前略…私さま。 あなたに伝えたいことがあります。 会うことは出来ないから、手紙を書きますね。 中学の頃、 いじめにあい、毎晩布団に包まって泣いていましたね。もう生きているのもイヤで本気で自殺を考えていたあの頃は本当に辛かったでしょう。 両親に心配かけたくないからと歯を食い縛って登校していたことを私は、知っています。 生きててくれてありがとう。 高校の頃、 生まれて初めて罪を犯しましたね。 犯罪とまではいかなくても、人の道に外れることは、たくさんの人を傷つけ、裏切ることだと気付かなかった。 今でも思い出すと胸が痛むんですよ。 しっかりと反省してくれてありがとう。 これからのわたしへ。 今の私は、あなたのために頑張っています。 今、あなたの隣には誰がいますか？ 恋人？ 家族？ 姉弟？ 友達？ それとも一人ですか？ 誰でもいいんです。 誰かと笑っていてください。 そして生きてください。 今の私は あなたの為に頑張っています。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |