《MUMEI》
受験
1月。
新年を迎えた。

私も家族もだいぶ、この土地に慣れた。

正月休みも、相変わらず、少年たちや他の子供たちも、元気に遊んでいる。

「受験でしょ?どう、やってるの?」
「うん、まぁ、でも、行くところは決まったから」
「じゃ、遊んでないで勉強しなきゃ」

大きなお世話おばさんの私。

「もう、提出して、面接だけ」
「テストないの?特待?推薦?すごいねー、野球でかなぁ?」
「ちがうよ、今は、一次は内申と面接だけ、二次は筆記あるけど、一次で受かればおしまい」
「はぁ?テストないの?面接だけ?!」

理解するまで私は時間がかかった。
今は、どうやら、テスト受験ではないらしい。

「パパ、聞いて!今はテストしないで、高校いけちゃうんだって!私知らなかったよ。羨ましいよ」
「俺は知ってたよ、職場の先輩とかに聞いてたから。でも、大変らしいぞ、普段の生活からポイント式らしいから、毎日の積み重ねが大事みたいだからな。勉強だけ、テストだけ、出来ればいい、時代とは、違うんだよな。」
「そっかぁ、普段も、点数になるから、毎日の努力なんだね。それも、つらいわねー」


内申書重視。
今はそんな受験の世の中になっていた。

時代の流れ・・・

時は流れる・・・

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