《MUMEI》
ハンドしてぇな
4月8日。


市民体開催4日前に、


話は遡る。





北村大和19歳。


大学生の彼は、長かった春休みも終わり、また学校生活が始まっていた。


「ヤマト〜。」


「あん?」


「今度さぁ、新入生歓迎会あんじゃん?」


新入生歓迎会?


あぁ、そんなのあったな。


「うん。で?」


「何やるか決まったらし〜よ。」


あ〜、


凄い興味ないわ。


「ふ〜ん。」


「…何やんのか気になんないの?」


「ど〜せ去年と同じでスポーツやって、その後飲みだろ?」


「そうそう!!」


「俺どうしよっかな〜。」


「何が?」


「参加するかしないか。」


「えぇ!?そこはやろ〜よ!!」


「だってさぁ…」


周りのレベルが低すぎてつまんない…


何て言えないか…


「何?」


「いや、単にめんどくさくて。」


「何だそれ!!去年活躍してたじゃん!!」


活躍って…


俺万能人だし。


何でもできるから当たり前だろ。


「まぁ来いよ!!」


「…考えとく。」


スポーツって言っても…


こういうイベントじゃハンドなんてまずやらないからなぁ…

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