《MUMEI》 ―――…ガガガッ!ガキンッ!! 武の剣が壁を刻み、床を叩くと青白い火花が闇に散った! まさに剛剣だ。 ドラミは武の刃から遠ざかるように、ワインセラーの奥まった空間に逃れた。 「逃げても無駄だよ…。エヘヘへ」 スネオはクーラーボックスの上に立ち、逃げ惑うドラミを嘲笑った。 ドラミは、自分の手を汚さない卑怯な少年を睨みつけた。 「アナタの目的は何なの!?」 スネオはニタニタと笑いながら、ドラミの問いかけを無視した。 すると――…… 操り人形と化した武が、ぶつかり合うドラミとスネオの視線の間に割って入った! 前へ |次へ |
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