《MUMEI》

「なんの騒ぎですか。」

和装の、しゃんとしたお婆さんが入って来た。

「あ、ばーちゃんお帰り。」

七生の発言から考えるとこのお上品なお婆さんが祖母らしい。

「なんの騒ぎだと聞いているのです。」

少々厳しそうだ。

「母さん、七生の誕生日会をしていたんだよ、早く帰るなら一言、言ってくれても良かったじゃないか。」

北条さんは見つかりたくなかったらしい。

「お義母さん、体調が優れなくて……七生君ごめんなさいね、私まだ貴方に何もプレゼント用意出来てないの。」

静かな波音のように話す女性はどうやら北条さんの奥さんのようだ。

目許が神部そのままだ。

美人というよりかはかわいらしい印象である。

「全然気にすんなよ、くれるならいつでもいいからさ、おばさん!」

おばさん…………!

七生の言葉で反射的にぶん殴ってしまった。

「イテェ!なんだよ!」

七生は頭を押さえている。

「だって……」

おばさんて言われるには若すぎる美貌だ。
失礼じゃないか!

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