《MUMEI》
保健室の煌
ガラガラ…
「センセ〜、いるか?」


…カイル 馴れ馴れし過ぎ…。


不意に 後ろに 人の気配。羽交い締めにされる。


「だ、誰だ!」


「!!」


「煌さん…!?」


「はい。」


後ろの人物は 白衣姿の 煌さん。伊達メガネが 良く お似合いで…。


てか、保健室の先生ですか?
妖しすぎます、煌さん(笑)


「煌〜凛に 触っちゃダメだぞ〜。」


「はい、すみません、カイル様。」


「凛くんの 反応が 楽しくて…つい…」


「おい、凛も ボ〜っとしてるんじゃないぞ。煌は 淫魔(いんま) なんだからな!」


…は?淫魔?なんすか、それ…。


「おう、エロスの悪魔なんだぞ〜その気にさせる魔力があるんだ。

凛くらいだぞ〜煌の キラキラスマイルに 堕ちなかった奴は。


老若男女…大抵 堕ちるな。
あ、煌〜あんまり 食い過ぎるなよ。」


…あの笑顔は〜そうだったのか…危なかったな、俺。


煌さんは カイルに 向かって、「はい。」と答えた。


…食うって…どんな意味だろう?

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