《MUMEI》 クロと恭介の思惑通り… 八嶋は完璧にクロに抑えられていた。 (俺が得点を取んなきゃなんないのに!!) 八嶋は焦っていた。 (何も変わってないか… 八嶋、前に忠告しただろ? サイドの仕事について。 まぁこの試合の場合… 僕は速攻だけやっとけばそれで良さそうだけど。) サイドがスコアラーというチーム。 それは考えにくいチームだが、城南クラブはそういうチームだ。 しかし、試合展開によっては… サイドは主役になる。 例えばそう… 弱小チームがロングシュートしか打てない状況になった時。 キーパーはロングシュートを止め、サイドは走る。 この展開が止まらなくなる。 「ナイッシュー!!」 「ピー!!」 前半が終わる。 驚くべき事態が起こっていた。 「クロ!!恭介!!凄い凄い!!」 前半終了時のスコアは、 28対0。 前へ |次へ |
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