《MUMEI》

一瞬、スネオの意識が飛ぶ…。



気がつくとスネオは、クーラーボックスの上で腰を抜かしていた。


電気ショックの影響か、頭がクラクラしているが、気を失っていたのは僅かな一瞬だけだったようだ…。



「うぅ…」


―――…なんだ……今のは…!?


スネオは何が起きたのか理解できず、呆然と頭を振った。



すると――……


――…カランッ…カラカラッ…


メチャメチャに壊れたワインの棚から、のそりとジャイアンが起き上がるのが見えた…。

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