《MUMEI》

「は〜、美味しかったよ、乃理。」


瑞乃くんは、乃理を 見つめて、笑った。


「うん…。へへっ」
へにゃっ…と笑う乃理。


「ところで、乃理〜そろそろ、期末テストだけど、一緒に 勉強しよっか?」


「げっ…い、いいよ。瑞乃くん…わ、私は…。」


「嫌なの?僕と勉強するの…」


「あ…いや、そうじゃなくて…へへっ。」


「ふ〜ん。」
瑞乃くんは…暫く 何か 考えていたが…


不意に 立ち上がり、乃理に近付いた。


「乃理〜、瞼に 何か付いてるよ。僕が 取ってあげるから、目を閉じて…」


乃理の肩に、手を置いた。

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