《MUMEI》 スネオの目が薄暗いワインセラーの片隅に佇む、武ではないもう一人の人影を捉えた。 即ち、それがジャイアンの標的だ――…。 スネオはその人影を指差しながら叫んだ…! 「ジャイアン!そこに居るぞ!早く仕留めろ!」 しかし…… 「おや?…なんだ?今の声は…。 …あー、あー…あれ!?」 スネオの声は何故か妙に甲高い… まるで女の子の声のようだった…。 ――…いや…声だけではない…。 暗がりの人影を指差すスネオの手には“指”が無かったのだ! 前へ |次へ |
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