《MUMEI》 「もう、しないよ。これきりだし……だから、」 哀願する是清をベッドに放り込んで腹に乗る。 「言い訳とか要らないから、証拠見せろよ。」 衣服を剥いでいくと首以外にも痕跡があり苛々して、一発、殴りたくなる。 一番腹が立ったのは、右の内股の噛み痕だ。 右脚を肩に担いで凝視する。生々しい赤みだ、今日付けられたものらしい。 「……チッ」 舌打ちが出てしまう。 「――――――アッ、」 歯型に沿って嘗めてやると淫猥に唏く。 付け根から割れ目まで、舌で辿って行く。 数時間前の情事が忘れられないのか中が疼くようで括葯筋が痙攣している。 舌で表面が潤んだだけで先走りを洩らした。 前へ |次へ |
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