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《MUMEI》 ◇◆◇ 「‥‥‥‥‥‥‥」 神夜が目を覚ました。 傍らには竹千代。 姫君は徐に、昨夜の事を思い出す。 そして、御簾の向こうに佇む式部に気が付いた。 「浅葱‥」 名を呼ばれ、式部は深々と頭を下げた。 「お早うございます」 「他にも誰か‥？」 「いいえ、私一人でございます」 すると神夜は微笑し、浅葱を御簾の内に招いた。 ◇◆◇ 前へ |次へ |
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