《MUMEI》
驚愕
「「え――――ッ!?」」

「ホンマかいな、それ‥」

「姫路君が‥?」

≪コクン≫

「何かの間違いなんじゃない? ただのクラスメイトかも知れないし──」

「いや‥だって『瑠依』って呼んでた‥」

「どんな子だったの‥?」

「栗毛で‥目がパッチリで‥」

「それで‥姫路君と‥何か──」

「手ぇ繋いで‥どっか行こうとしてた(鬱)」

「その後は‥?」

「知らね。逃げたから、アタシ‥」

「逃げた‥?」

≪コクン≫

「ルイ‥振り返ったんだ。アタシを‥。キョトンって感じで。‥だから逃げた。そーするっきゃなかったから‥」

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