《MUMEI》

「ん?」


テンアは右斜めの空を見た。


青く少し雲があるが、遠くに黒い小さな物が5つあった。


「テンア様もお気づきになりましたか。」


ライハールはテンアだけに聞こえる大きさで言った。


テンアは目だけで、後ろを見た。


ユージたちは楽しそうに喋っていた。

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