《MUMEI》

塁羅は椅子から床に降り、落ちた報告書を拾い上げた。


「塁羅、ケーキ作ってくれよ。」


塁羅はビクッとし、扉の方を見た。


そこには扉を開けぱっなしにし、少し部屋に入って来ている綺嘉がいた。


「は、蓮邊さん…。」


塁羅は慌てて報告書を封筒の中に入れた。


「お?なんだなんだ、今何入れたんだ?」


綺嘉は小走りして、塁羅に近づいた。

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