《MUMEI》 存在自宅にて。 夏海はカバンを置いて、白い、何も書いてない、封筒を開けた。 封は閉じてない 深呼吸して読んだ。 何度も 何度も 読んだ。 頭に入らない 涙で読めない 読めない 理解できない いや、理解したくなかった 奴の顔だけが、思い出だけが、見えてきていた 手紙の文字ではなく、奴の顔だけが・・・ 夏海は、顔をふせ、泣き叫んだ。 こんなに、好きだったんだ?幸せな時間だった?優しかった?冷たかった?かっこよかった?嬉しかった?楽しかった?苦しかった?せつなかった? 当たり前だった・・・ 色々な思いもあるが、いつも、同じ学校にいて、奴が居ること、存在が当たり前だった、ことに、気付く。 当たり前の存在・・ 前へ |次へ |
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