《MUMEI》 時間だけが過ぎる夏海は、ただ、だだ、泣くだけで、時に体をゆだねていた。 母は、バイトを休み、夕食も取らない、娘を気に掛けていた。 母も声をかけれなかった。 生まれた時から、彼女のそばにいた母だから、夏海をわかっているから、何も言えず、ただ、気に掛けることしかできない。 あんな、夏海は、いつかのインフルエンザの高熱の時しか、みたことがない。 母も、時に身を任せた・・ 時間だけが過ぎ、玄関チャイムで母は、我にかえった。 前へ |次へ |
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