《MUMEI》

塁羅は、ボール、泡立て器など沢山溜まっている洗い場を見た。


「いいよ、僕がやる。」


「これは私の仕事です。」


「でもいつもラルンにやらせて悪いよ。」


「そのお言葉だけで充分です。」


ラルンは塁羅を軽々持ち上げ、自分の右肩に乗せ歩き出した。


「ちょっラルン!」


「強制送還です。」

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