《MUMEI》

ラルンは台所から出て、少し離れた所に塁羅を降ろした。


「パウンドケーキが冷めましたら、お部屋に持って行きますね。

もちろん勳羅にも。」


「うん。」


「紅茶はどうしますか?」


「アールグレイで。」


「分かりました。では私はこれで。」


「うん。」


ラルンは台所へと戻っていった。

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